下の記事は5年前に私がWEBで公開したものです。(古くてすみません;)
最近の構造計算偽装事件により、消費者も「適正価格」についての考察をじっくり行うべき、という意見が一部より出ております。
もちろん、批判されるべき所は別にありますが、リフォームとて、その値引きにおける価格の変化についてはチェックすべきポイントも沢山あります。
施主として、あらゆる面から検討を重ね、契約までは慎重に、そして工事が始まりましたら、業者さんと是非良いコミュニケーションができますように、お祈りしています。
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まず、考えていただきたいのは、「利益」を頂かないことには、
会社というものは成り立たないわけですから、無理な値引きを要求した場合は、それが実現したとしても、必ずやどこかでしわ寄せが来るという事が起こりえます。
そのことを踏まえ、その社が見積もりの何処の部分で利益を得ているか、という考察も必要でしょう。この場合、会社によっては、設備がとても安く仕入れられる、カーテン、壁紙などがかなりお安い値段で仕入れられる、など、各社が持つ「隠しだま」があります。
逆に、大工さんなどの日当は、ほとんど削れません。
ただ、だからといって各社の利潤となるその部分を無理に押さえますと、肝心の職人さんや大工さんへの報酬体系に無理が生じ、様々な弊害が起こる事もあり得ます。
ですから、お安く、正当な値引きを、と考えられるのでしたら、やはり材料や設備のグレードを落としたりといった目に現れる部分で検討される方が、結果的には安心で、お得となります。あとは、「一式」や、「セット」「その他」とある部分で、値引きができないかどうか、折衝してください。
又、契約の際は、必ず追加工事についての項を確認しましょう。追加工事が起こった場合、その度ごとに説明と、見積もりを提示してくれて、施主様の納得を頂いてからとりかかる業者さんは安心です。