家族ができて家を持ち、そして、、、。
このような人生におけるライフスタイルの変化については
以前から多く語られてきていますね。

子育て期は、このような住まいの形状が最適、二世帯同居なら、、、などなど。

さて、これから注目されるであろう「ライフスタイルの変化」とは「定年後」。
以前までは、あまり語られてきてはいませんでしたが、団塊の世代の大量リタイアということから
業界でも優良なターゲットとされ、営業強化の第一の対象としている企業もあります。

そこで、あくまで個人的な思いですが、定年後のリフォームのキーワードとして
「ホテルライクな住まい」というのも一法かと感じます。

夫婦として、共に家庭を担い、子供も独立。
特に現在定年を迎えようとされる世代の働き手にあたる方は「会社人間」であった人も多いと聞きます。

なかなか夫婦のコミュニケーションをとれる時間も無かった場合もあるのではないでしょうか。

「セカンドハネムーン」の様に、これからの夫婦の時間をホテルライクな住まいで
ゆったり過ごすのも良いのではないでしょうか。

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「ホテルライクな住まい」のポイント

DOBLE - SEÑORÍO DE LA LAGUNA

・来客用とは別に、寝室に専用のバスルーム、トイレ、クローゼットを設ける。

=これは、ムードもそうですが、これからの体の変化にも対応できますし、季節の変わり目など寒い廊下を通らなくても済むというメリットがあります。
寝室→クローゼット→化粧室→バスルーム という流れになれば、より便利です。
 
 

Master Bedroom with Stone Tub

・簡単に食事をとれる、キッチンに隣接したモーニングルームと、来客やイベント専用の大きめのダイニングを分けて設ける。

=子供達の家族などが集まったり、趣味の仲間を招いた時などは、来客用のダイニングでもてなします。
年齢を重ねると、日々のお掃除なども大変になると聞きます。
食事スペースを分ける事で、常に片付いた状態にできる部屋があるというのは、気持ちにもゆとりがでますね。

 

・キッチンは明るく、広く。

=ホテルですから、キッチンは「厨房」ですね。
夫婦揃っての料理、ご主人がウデをふるって、、、。というライフスタイルなら、
キッチンスペースを贅沢に取るのも良いでしょう。
日々のお買い物にわずらわされたく無い場合はパントリー(食品庫)も大きく設けたいものです。

そして年齢を重ねると、窓からの明るい光は嬉しいものです。

・家事ワーキングスペースの充実

=生活感を感じさせない様に、ハウスキーピング部門に関連する事を集中して行なう部屋を設けても良いですね。広めのユーティリティーです。ご夫婦一緒にハウスキーピングを楽しむこともできますね。
そこに数畳の一段上がった畳スペースをこしらえると、何かと便利かもしれません。

・住まいの「フロント」。

手紙や領収書などの家の事務処理。子供達がいた頃は、キッチンなどで保存したり整理したりしていた家庭も多いと思いますが、玄関近くや(玄関ドアなどからは死角になる位置で)リビングへの出入り口などに、フロントの様に事務コーナーを設けてはいかがでしょう。

素敵なコンソールデスクや、ラウンジの様なソファセットとテーブルなどをレイアウトしても素敵ですね。
ついつい外出時に忘れがちな物も仕舞っておけば、何かと便利です。

・ホテルに学ぶユニバーサルデザイン

=もちろん、バリアフリーな住まいである事は基本ですが、さらに一歩進んで、視覚的な面や手触りなども考えたユニバーサルデザインを意識してみましょう。
実際にお出かけしたホテルを参考にするのも良いですね。

Top Photo by Justin DoCanto on Unsplash
※初出2012.7 の記事を最新の情報に加筆修正してお届けしております。
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